保育士のお仕事は想像以上に過酷で、業務量に見合わない報酬に悩まされる方も少なくありません。

そのため、退職を検討している保育士の方が多いのも事実です。

このような状況で、即刻退職したいとお考えの方は、退職代行サービスの利用をご検討ください。

本記事では、保育士の方が退職を希望する理由や、悩みを解消する方策、円満に退職するためのポイントを丁寧に解説いたします。

また、信頼できる優良な退職代行サービスもご紹介しますので、円満退職を目指す方はぜひご一読ください。

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保育士を辞めたいと思う人はどのくらい？1年間の離職率は9.3%！

厚生労働省の「平成29年社会福祉施設等調査の概況」によると、平成29年時点での保育士全体の離職率は9.3％であり、そのうち私立の施設は10.7％であることがわかりました。

約10人に1人は、職場環境や勤務条件、妊娠や出産などを理由に退職しています。

とくに、専門学校や大学を卒業したばかりの、子どもに多く関わったことがない方にとっては、現場で働くことに多くの不安を感じるようです。

保育士になったあと、不安を持ちながら働く1年目の方たちを、保育園側がどのようにサポートをするのかはとても重要です。

また、女性が多い職場のため、妊娠による退職も多くあります。

保育士を辞めたいと思う8つの理由

憧れの保育士になっても「辞めたい」と思ってしまうのには、一体どのような理由があるのでしょうか。

次に、保育士が辞めたいと思う8つの理由を紹介します。

仕事量が給料に見合わない

保育士を辞めたい理由の1つに、「仕事量と給料が見合っていない」ことが挙げられます。

保育士の平均月収は約23万円であり、保育士1年目の方は約20万円です。

勤続年数が増えて、経験を積めば少しずつベースアップしていくため、50代まで働けば月収は約26万円に増えます。

しかし、保育士の仕事量はとてもハードであり、1日8時間以上働く方も多くいます。

行事が近づけば、部屋の飾り付けの準備があり、子どもの相手はイレギュラーなことが多いため、都度対応しなくてはいけません。

一度仕事が大変だと感じてしまうと、どうしてもお給料に見合っていないと思えてきて、辞めたいと思うようです。

職場の人間関係

女性が多い保育士の職場は、人間関係が原因で辞めたいと思うケースが多くあるでしょう。

なかでも、次に挙げる2つのパターンに分かれます。

園長とのトラブルには、パワハラやいじめ、性格が合わないなどのさまざまなケースがあります。

また、保育園の方針と自身の考えが合わないことから、辞めたいと考える保育士もいるようです。

次に、先輩保育士や同僚とのケースでは、指導が厳しすぎたり、話しかけても無視されてしまったりする場合が多くあります。

情報共有がされずに、仕事がやりにくくなり辞めざるをえなかった方もいます。

保育士が仕事をするうえで、人間関係の構築はとても大切です。

あまりにも酷いようであれば、別の保育園への転職を検討しましょう。

園長や先輩保育士から不当な扱いを受けている方は、パワハラを理由に退職する際の注意点、辞める前にやるべきこともあわせてチェックしてみてください。

体力がなく疲労が取れない

朝から晩まで子どもたちに囲まれて、目まぐるしく働き続ける保育士は、ゆっくりと働ける環境とは言えません。

子どもたちがお昼寝をしているときも、日誌、連絡帳などを書く作業や打ち合わせなどがあるため、休む暇はないでしょう。

勤務時間中はほとんど動きっぱなしのため、家に帰っても疲労が取れず、体力的につらくなり辞めてしまうケースがあります。

保育園・園長の方針に賛同できない

保育園には、運動や英語学習に力を入れているなど、園によりさまざまな特色があります。

自身の保育方針と園の特色が合わない場合、働き続けることが辛くなる場合があるでしょう。

保育園や園長の方針に賛同できないと、仕事に対するやる気が無くなり、「別の保育園で働きたい」と思うようになります。

休みにくい

保育園の多くは担任制を採用しており、クラスを受け持つとなかなか休みにくい現状があります。

誰か一人でも休むと、その方の仕事をフォローしなくてはいけないため、保育園によってはピリピリすることもあるでしょう。

保育士の休みは、原則「週休2日」にしているところが多いですが、土日休みを希望する方は必ず求人に「完全週休2日制」と記載があるところを選びましょう。

土曜日も含めたシフト制の場合はまとまった休みが取りにくいため、気を付けてください。

保育士に向いてないと思う

実際に現場で働いてみると、「もしかしたら、保育士に向いていないかもしれない…」と、壁にぶつかる方が多くいます。

また、園長や先輩保育士から、「あなたは向いていない」と言われてしまうこともあるかもしれません。

保育士が向いていないと感じる方の特徴は、主に次のとおりです。

もしも壁にぶつかってしまったら、一度仕事の進め方を見直してみたり、やりがいは何かを探してみたりしましょう。

それでも難しいと思った場合は、転職を視野に入れたほうがよいかもしれません。

残業・持ち帰り残業が多い

保育士の平均残業時間は、厚生労働省の「平成30年賃金構造基本統計調査」によると、1日平均4時間です。

この数字はあくまでも平均のため、それよりも少ない保育園ももちろんあるでしょう。

保育士が残業が多くなる理由は、主に次のとおりです。

保育士は勤務時間中は子どもや保護者への対応に追われることが多いため、担当するクラスの保育準備や書類作成などの仕事を家に持ち帰ることがあります。

自身のペースで作業をするために仕事を持ち帰る方もいますが、サービス残業になってしまうため、できるだけ持ち帰りをしたくない方は多いでしょう。

保護者の対応にストレスを感じる

保育士を悩ませる問題の一つに、保護者からのクレームがあります。

クレームの内容は保護者としての率直な意見から、「モンスターペアレント」と呼ばれるような理不尽なものまでさまざまです。

保育園における保護者からのクレームは、主に次のとおりです。

クレーム対応では保護者の方の話を聞き、事実確認したうえで冷静に対応しなくてはいけません。

また、ケースによって周りの保育士や上司に相談したほうがよいこともあるでしょう。

保護者との信頼関係を築くためにも、クレーム対応は大切です。

しかし、高圧的な保護者が多い場合には、慣れていない方は疲れを感じてしまうかもしれません。

保護者の対応に疲れ切っている方は、仕事を辞めたいストレスで起こる症状や対処法をチェックしてみてください。

保育士は年度末でしか辞められないの？

クラスの担任を受け持つ保育士は、年度途中で辞めることをご法度としている施設も多くあります。

しかし、実は必ずしも年度末まで辞められないわけではありません。

順番に詳しく解説します。

労働基準法では退職の意志は2週前の申し出でもよい

労働基準法では、保育士の場合でも退職を希望する2週間前までに施設に申し出れば、自由に退職が可能です。

しかし、引継ぎ期間が短いなどの理由で、施設とトラブルになる可能性は高いでしょう。

雇用契約書を確認

施設によっては入職時に交わす「雇用契約書」により、年度途中の退職を禁止しているケースがあります。

退職したいと思った場合は、まずは雇用契約書を確認してみてください。

保育士を辞めたいと思ったら！悩みを解決する方法

働き疲れて心身の不調を感じたら、早めに対処しなければいけません。

保育士が辞めたいと思ったら具体的にどうしたらよいのか、2つのポイントを紹介します。

順番に解説します。

悩みを信頼できる周りの人に相談する

保育士を辞めたいと悩んでいることを、一人で抱え込んではいけません。

まずは、信頼できる周りの人に相談してみましょう。

第三者に話を聞いてもらうことで、客観的なアドバイスや自身では気付かなかった視点をもらえるため、この先どうしたらよいのかが明確になります。

また、話を聞いてもらうだけでもストレス解消につながるでしょう。

辞めた後の転職先を考えてみる

もし今の施設を辞めた場合、次の転職先をどのようにするか考えてみましょう。

保育士の転職先は、大きく分けて3つのパターンがあります。

保育士として他の保育園・保育施設で働く

保育士の最も多い転職先は、別の保育園や施設です。

一口に保育園と言っても、種類により職場環境や待遇も大きく変わります。

公立認可保育園（公務員）	公務員試験に合格しなければならないが、給与待遇などがよい
私立認可保育園	リトミックや英語など、保育園独自の保育方針がある
認可外保育園	行政の枠を超えて、認可保育園にはない個性的な保育園が多くある
企業内保育園	企業が福利厚生の一部として運営しており、小規模保育園ほどの人数で運営がなされる
託児所	一時的な保育が多く、残業や持ち帰りはほとんどない

それぞれの特徴を正しく理解して、自身にあった働き方ができる保育園を選びましょう。

全くの異業種に転職する

保育園や施設から離れて異業種に転職する場合の、おすすめな職種は次のとおりです。

事務職は主に、保育士の仕事が「体力的につらい」と感じていた方が、転職先に選ぶ傾向があります。

基本的なPCスキルがあれば、どなたでも挑戦しやすいことが魅力です。

営業職やアパレル職は、コミュニケーションスキルや体力が求められる仕事ですが、人と接することが得意な方におすすめです。

子どもと関わる仕事をしたい方は、子ども服ブランドに転職するのもよいかもしれません。

そのほかにも、多くの職種があるため、チャレンジしてみたいものがあれば、積極的に行動してみましょう。

保育士の仕事が活かせる仕事に転職する

転職先でも保育士の資格を活かしたい方は、保育士の仕事が活かせる職種に転職しましょう。

主に、次にあげる職種などがおすすめです。

保育士資格以外にも、ピアノや書道などが得意な方であれば、子ども向けの習い事講師にもチャレンジできるでしょう。

ぜひ、自身にあった転職先を見つけてみてください。

保育士が年度途中で辞める際の主な退職理由

保育士は年度途中で辞めてはいけないと思っている方が多いですが、実際はそのようなことはありません。

やむを得ない事情がある場合は、年度途中でも退職可能です。

次に、保育士が年度途中で辞める主な退職理由を4つ紹介します。

順番に解説します。

妊娠・出産

女性が多く活躍する保育士の現場では、妊娠や出産を理由に退職することは珍しくありません。

妊娠によって体調が変化すれば、仕事がきつくなるケースもあるでしょう。

ただし、妊娠しているからと言って、すぐに辞めたいと申し出るのはよくありません。

最低でも1か月前までには退職の意思を伝え、引き継ぎをおこないましょう。

家族の介護・病気

家族が病気になり、介護が必要になった場合の生活環境の変化も、年度途中で辞める理由として多く挙げられます。

最後まで担任を持ちたいと思っても、退職せざるを得ない状況になるケースもあるでしょう。

結婚・引っ越し

共働き世帯が増えてきてはいますが、結婚をきっかけに退職する保育士も多くいます。

また、パートナーの転勤にともない、引っ越しをしなくてはいけないケースもあります。

自身の健康上の理由

自身が病気になれば、仕事を続けるのは非常に困難です。

保育士の仕事は肉体労働が中心となるため、体調を崩す場合があります。

なかには、うつ病などの精神病を患ってしまうケースもあるでしょう。

症状が悪くなる前に早めに相談しておけば、退職時にトラブルになることも避けられます。

保育士を円満に退職するための方法・流れ

保育士の仕事を続けられない理由は、人それぞれです。

しかし、どのような理由があったとしても、円満に退職できなければお互い気分がよくありません。

次に、保育士を円満に退職するための方法と流れを解説します。

具体的な流れや対応方法をチェックしておきましょう。

1：退職時期はできれば年度末がベスト

円満退職するためには、退職時期は重要なポイントの一つです。

やむを得ない事情がない限りは、業務の引継ぎや職員の配置換えなどがスムーズに進む年度末に退職しましょう。

2：まずは直属の上司に退職の意思を伝える

退職の話をいつするべきなのか、タイミングや切り出し方がわからない方もいるかもしれません。

まずは、直属の上司に相談しましょう。

忙しい施設や保育園の場合は、事前にメールで連絡して時間を作ることをおすすめします。

ただし、メールで退職の意思を伝えることは絶対にしないでください。

上司には、直接伝えることが望ましいです。

3：退職日の1か月前に退職願を提出

円満退職のために大切なのは、先輩保育士や同僚、園長などの理解を得て笑顔で送り出してもらうことです。

したがって、退職願は退職日の1か月前を目安に提出しましょう。

4：引き継ぎをする

2人以上の保育士が担当しているクラスでは、普段から情報共有をおこなっているため、最小限の引き継ぎでよいケースもあります。

ただし、一人で担任を受け持っている場合は、子どもたち一人一人の成長発達や健康状態、家庭環境などを丁寧に引き継ぎしなくてはいけません。

引き継ぎノートを時間があるときに作成しておいて、退職したあとにわからないことのないようにしておきましょう。

保育士を辞めたいけど言いづらい方は退職代行サービスがおすすめ！

退職代行サービスとは、労働者本人に代わり、代行業者が企業に退職の意思を伝えるサービスのことです。

保育士の場合、辞める意思を伝えた際に園長や先輩保育士に執拗に引き止められてしまったり、嫌がらせを受けたりするなどの被害に遭った方もいます。

ただし、退職代行サービスを利用すれば確実に辞められますが、円満に退職できるかどうかは別の話です。

そのため、どうしても退職の意思を伝えられない場合や、保育園や施設が辞めさせてくれない場合に活用しましょう。

保育士を辞める際に退職代行を利用するメリット

実際に退職代行の利用により、どのようなメリットがあるのでしょうか。

3つのポイントを解説します。

即日対応で交渉をしてくれる

退職代行の依頼をすれば、業者はすぐに保育園や施設と連絡を取り、退職に向けた交渉をおこないます。

依頼を受けた時間帯にもよりますが、多くの場合はその日中に対応できるため、直ぐに退職したい方にとっては大きなメリットです。

なお、多くの業者は「退職に関する民法や労働基準法」に従った方法で手続きを取ります。

したがって、最短で2週間後の退職となるよう、交渉がおこなわれるでしょう。

明日にでも保育士を辞めたいと考えている方は、即日退職のリスクや退職代行サービスの選び方をチェックしてみてください。

有給休暇取得・残業代・退職金の交渉もおこなってくれる

自身で退職の意思を伝える場合、職場内の雰囲気や上司によっては、有給休暇取得や残業代などの交渉ができない方も多いでしょう。

しかし、退職代行サービスを利用すれば、法律に則って有給や残業代、退職金の交渉もおこないます。

上司・園長が怖くて言い出せない場合も退職代行サービスが伝えてくれる

保育士を辞めようと思っても、退職の意思を伝えることが怖くてできない方は多くいます。

しかし、退職代行サービスを利用すれば、手続きをすべて代行するため、職場に行くことなく辞められます。

もしも、精神的に保育園で働くことができない方は、無理をせずに退職代行サービスを活用しましょう。

保育士を円満に退職する際の辞め方の注意点

保育士を円満に退職する方法や流れを確認したら、次は辞めるときの注意点を正しく理解しましょう。

保育士は一般事務などの事務職よりも、先輩や同僚保育士たちとの密なコミュニケーションを必要とする仕事です。

円満に退職するためにも、ほかの方々に迷惑がかからないように配慮しましょう。

担任を持っている場合は年度末で辞めれるよう3か月前には申し出る

退職は一般的に、2週間前までに伝えれば法律的に問題はありません。

しかし、担任を持っている保育士は、年度末で確実に辞められるように3か月前には退職の意思を伝えましょう。

退職までの期間が長ければ、そのあいだに業務の引き継ぎも十分におこなうことができます。

退職理由はポジティブな理由にする

円満退職を実現するためには、保育園や施設側が笑顔で送り出せるような退職理由を伝えるとよいでしょう。

たとえ不満があったとしても、そのまま伝えてはいけません。

退職したい場合は、つい自身のことを中心に考えがちですが、一呼吸おいて残される保育士たちの立場で考えて行動しましょう。

退職理由に嘘はつかないようにする

退職理由をポジティブにするため、嘘をつく方もいるかもしれません。

円満退職のために嘘の理由を使っても問題ありませんが、バレる嘘はつかないようにしましょう。

万が一、退職前に嘘がバレてしまった場合、円満退職が叶わない可能性があります。

保育士を辞めたい方におすすめの退職代行サービス5選

保育士を辞めたい方のために、おすすめの退職代行サービスを5社紹介します。

料金やおすすめポイント、特徴について詳しく解説するため、ぜひチェックしてみてください。

退職代行TORIKESHI

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リーガルジャパン

退職代行ニチロー

退職代行ガーディアン

まとめ

保育士を辞めたいと思う理由は人それぞれですが、なかでも多いものは次のとおりです。

とくに1年目の新米保育士は、これまで子どもたちと関わった経験が少なく、働き始めてみて「合わない」と感じるケースもあるようです。

もし辞めたいと思ったときは、身体が壊れる前に早めに退職の意思を伝えましょう。

自身の口から退職を伝えるのが難しい方は、ぜひ本記事で紹介した退職代行サービスを活用してみてください。

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